2016年10月06日

葉ごろも雑記帳vol.3〈悩ましい着物ごよみ〉

P1200513.jpgキモノを着はじめて10年近く経ちます。わからないことだらけの初心者の頃から着付け講師になった現在に至るまでに知識が増えて不安なことはほぼ無くなりましたが、1つだけ、どうしても悩ましいと思うことがあります。それは「着物ごよみ」。いつ、誰が、なんのために作ったのかわからないものですが、これが私にとってはとても辛いものでした。

一般的に言われている着物暦は、
袷・・・10月〜5月
単衣・・・6月、9月
薄物・・・7月〜8月



無理です。

趣味でキモノを着始めた初心者の頃、色々な本を読むとコレが出てきて、体質的に
「超」がつくほどの暑がりなのに無理して合わせようとしていました。
その結果、体調が悪くなったり、絹物の長着に汗染みをつけて高いお手入れ代がかかったり。
キモノを着て楽しみたいという気持ちが凹んでやめてしまおうかなと思うこともありました。

随分長い間悩ましい気持ちを抱えながら着ていたところ、ある日、着物を全然着ない家人から
「それっておかしいんじゃなぁーい?」と言われ、一瞬ポカーンとしたあと、
「そうじゃん!」と、憑き物が落ちたような気持ちになりました。
私は普段から物事が【本末転倒】になることがとても嫌いです。にもかかわらず、当時趣味で
着ている着物なのに自分でそうしてしまって勝手に辛い気持ちになっていたのでした。

その昔、着物はモダンでびっくりするようなカッコイイ柄や変わった帯結びがたくさん
あり自由を感じるものでした。その後昭和40年代くらいから(私の母が30代くらいで
私自身が子供だった頃)売らんがための堅苦しい着物ルールが作られてしまったようです。

この記事を書いている2016/10/6の今日は、10月にもかかわらず夏のような陽気です。
一昨日は東京で32℃まであがり、葉山も真夏と同じ暑さでした。
今年は10月に入ってもずっと部屋着もパジャマも半袖。衣替えもまだしていません。
洋服で半袖1枚のときに、補正、肌着、襦袢、長着、帯、小物・・・と重ねていく着物は
10月だろうと、30℃超えの日に袷なんてとんでもない。浴衣や麻を着る気温です。
単衣でも暑いよ!!
おそらくこれから温暖化はさらに加速し、日本の気温が大きく上昇していくことは
避けられう、◯月で季節を括ることは難しくなるでしょう。「その人が着たいものを着る」
でいきたいものです。

普段、洋装時にジーパンをはいたり、ちょっとしたオシャレをする時と全く同じように
キモノを着れば良いのです。

着物暦以外にも初心者さんや生徒さんたちを悩ませることが着物まわりにはたくさんありますが、
小さな海辺の着付け教室の講師からあくまで私個人の意見として声を上げていきたいと思います。

*私のように暑がりならば、1年中単衣着物、1年中麻の襦袢でも、なんなら襦袢無しでも良し。
*伝統・古典柄大好きな方なら王道で良し。
*タンスの中がポリや木綿だけでも良し。
*ゴージャス好きな方なら派手派手着物ばっかりで良し。
*洋服ミックスの方ならブーツや帽子、タートルinなど個人のセンスでなんでもOK。
*高価なものが好きな方なら作家物ばかりで良し。
*入卒・式典時のみ着物着用だけでも良し。
*いくつになっても振り袖着て良し。
*リサイクル大好きな方ならもちろんそれで良し。


キモノも洋服と同じ、個人のオシャレにルールなんてなくなって欲しい!

とにかく自分好みをチョイスして自由に楽しんでいただきたいです。
キモノを着たい人を不安にさせることはなくなってほしい。
【本末転倒】がなくなっていくことがキモノが残っていくことに繋がると思います。

ちなみに私の好みのキモノスタイルは、
伝統&モダンミックス系です。それが似合うタイプだと思うから。
今後変わるかもしれませんが(笑)。

こんな着付け講師が1人居てもいいのではないかと思っています。

IMG_1631.jpg







葉ごろも着付け教室 中西美幸
posted by miyuki at 11:38| Comment(0) | 葉ごろも雑記帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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